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神社の磐境(いわさか)とは?

「磐境(いわさか)」ってなに?

神社境内に数メートル四方、注連縄を巡らせた石を見たことはありますか?

「磐境(いわさか)」と呼ばれ、祭りや神事を行うときに榊を立て、神様を迎える場所です

「日本書紀」では天孫降臨のさい、天津磐境と天津神籬(あまつひもろぎ)をおこしたと書かれています

〈ちょっと寄り道「神籬」とは?〉

古代、神様は巨木にお降りになると考えられていました

天から神様が降臨するために祭壇に祀る木を指し、地鎮祭でも見かけますね

現代は一般的に、常緑樹の御神木や榊に麻や紙垂を飾り、神の依代とするものも神籬と呼びます

さて、磐境とは、古代から神様を迎えるため小さい石で囲ったり、石を積み上げたりした臨時の祭場

臨時的な施設ですので「磐座(いわくら)」よりも現存する数が少ないのが特徴です

山中の巨石などを磐座といい、そこに神様を招いて祭りを行ってきました

祭りが繰り返されるうちに、その巨石自体が神聖化

磐境はこのような古代祭祀を模して、人工的に作られたものです

磐境は複数の岩石、磐座や岩座は単体の岩石、と区別する場合もありますが、意味合いは同じものだという意見もあります

宗像大社の辺津宮には「高宮祭場」という宗像大神が降臨されたと伝わる場所があり、全国でも数少ない原点の姿を残す古代祭場です。

また伊勢神宮の外宮には、二段の石畳の「 四至神(みやのめぐりのかみ)」があります

「参照:wikipedia

石畳の上には石神が祀られており、宮域を護る神様なのです。

神社へ参拝されるときは、磐境・磐座・神籬にも注目してみてくださいね

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